056 最初の段階



  たとえば新聞の勧誘。


    新聞とってください。
  
    いまどき、新聞とってないなんて、
    社会人として、ちょっとどうかしてますよ。
    新聞は読まないといけませんよ。


  なんて言われたとして、とる気になりますか?



  さて、子供に対して、

    勉強しなさい。
    本読みなさい。


  なんてことを言います。
  子供のためを思って、
  言っているのはよく分かります。

  でもそれでうまくいきますか?

  子供がやらないから、
  腹が立ってきて怒ったりします。

  子供はいやいややるかもしれません。
  でもたぶんすぐやめてしまうでしょう。

  そこで子供が、勉強しないのは、
  「学習障害」なのではなくて、
  勉強がおもしろくないからです。

  おもしろかったら、
  言われなくてもやるでしょう。

  わたしは、言われるのでいやいややっていました。
  科学系の勉強は、おもしろいので、勝手にやっていました。

  科学の勉強はわたしの母が、特に押しつけることなく、
  雑誌や、教材を買ってくれていたのでした。
  そのときに得た知識は今でも役に立っています。

  それ以外の科目は、やりなさいと強制されていたので、
  嫌々やっていましたが、全く今では思い出すこともできません。



  セールスマンに必要なのは、
  相手に興味をもたせること。
  それができないと売れません。

  新聞おもしろそう!読んでみたい!
  と思えれば、とりますよね。


  子供に勉強させたかったら、
  子供に興味を持たせること。
  それで、子供はおもしろいと思わないといけません。



  さて、どうやって子供に興味をもたせるか?


  わたしの一歳になる息子のともくん、
  ただ、積み木を渡しても、
  ぜんぜん興味を持ちません。

  わたしのことを無視して、
  どたどたハイハイで台所に行って、
  棚から鍋を出し始めます。

  わたしが、自分の部屋に戻って、
  パソコンを使いはじめます。
  すると、ともくん、鍋を置いて部屋まで猛スピードでやってきます。
  で、机の縁を支えにたちあがって、
  わたしがいじくっているキーボードとマウスを触ろうとします。

    うーん、作業ができない!

  そこで思いつきました。
  今度は、居間にもどって、わたしが積み木で遊んでみました。
  積み上げて、くずしたり、投げてみたり。
  夢中になって遊んでみます。

  すると、ともくん、積み木を取って、
  いじくりはじめました。
  そのあと、十数分、積み木で遊んでいました。

  わたしが興味を持っていることに、
  ともくん興味を持つんですね。








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